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ホルミシス効果

「外部からの刺激による軽いストレスにより、身体機能が活性化し、強くなる効果」のことです。ホルミシス【hormesis】の語源は、ギリシャ語の【hormo】に由来し、「ホルモン」という意味です。

■放射性ホルミシス
米国ミズーリ大学・生化学教授のT.D.Luckey博士は、「天然鉱石が出す微量の放射線には、発ガン抑制・抵抗力増進・細胞活性化などの『ホルミシス効果』がある」と提唱しています。
放射線は、どんなに微量であっても危険なものであるという印象が一般的には強い現状ですが、実際に私達が生きている自然界には、太陽光線・植物・自然鉱物・食べ物等、大昔から微量の放射線が存在し、我々はそれを毎日浴びて暮らしています。これらの放射線を続けて被曝しても、無論人体に悪影響はありませんし、むしろ自然放射線を遮蔽した状態では、ゾウリムシの増殖率が半減するというフランスの研究者による報告さえあります。

模式化した放射線ホルミシス曲線 身近な例としては、 ラジウム泉、あるいはラドン温泉があります。このラジウムが、まさしく自然界で放射線を発生する鉱物の一つです。ラジウム線として全国的に有名な岡山県の三朝温泉は、その周辺地域の自然放射線被曝量は全国平均よりも高いのですが、逆に、ガンによる死亡率は全国平均の約半分しかありません。古くから湯治場として親しまれ、近年では大学病院による温泉治療や、医師会立の温泉病院など、医療的見地からも、その効用を用いられています。
では、なぜラジウム泉がそのような効能を持っているのでしょうか。
ラジウム泉には、「ラドン」という、極弱い自然放射線を出すガスの元素が含まれています。この弱い放射線を浴びると、体の各細胞が刺激を受け活性化をはじめます。それによって毛細血管が拡張して新陳代謝が向上し、免疫力や自然治癒力を高めると言われています。つまり、始めに述べた「ホルミシス効果」が、微弱放射線によってもたらされているわけです。
このように放射性ホルミシスの効果は、昔から私達が受けていた温泉の恵みの中にもあります。

(出典) 「放射線ホルミシス」
〔参考資料〕
「放射線基礎医学」
「放射線の影響がわかる本」 (財)放射線影響協会